空知なか作詞集

詩や創作です。

メモ思い 

ああ 終わりはない この思いに

ああ だから愛しつづける

君が どこにいても

君が どんなんでも

 

帰る電車のなか ボクはひとり

となりは スマホ

そのとなりは またスマホ

何を見ているの

何を聞いているの

だけど

ボクは君を思う

ボクは言葉を反芻する

ああ 終わりはない この愛に

ああ だから思いつづける

ボクがどこにいても

ボクが何していも

 

きらいにならないでね 引きはなさいでね

ただ、君がいとおしいだけ

メモ泣くほどに

泣くほどに、泣くほどに、泣いているけど

泣くほどに、泣くほどに、喜び爆発しているよ

言葉がつまる わざと わざとじゃない

声がつまる そうよ 忘れてだけよ

爆発するよろこび

答えきれないインタビュー

 

黙るのは 黙るのは 分からないからじゃない

黙るのは 黙るのは よろこび極まったから

嬉しいよ 嬉しいよ 笑っているだけよ

言葉がでない、うそよ ウソじゃない

 

お前も静かに眠れ

お前もしずかに眠れ
お前もしずかに眠れ

湖面は静かに

ささやきの歌がきこえる
音のしない声をともなって

オルゴールのように
ちさきピアナッシモで

お前もしずかに眠れ
お前もしずかに眠れ

風の夜の窓とテレビと

風が吹いている
外は風が吹いている

テレビはピークアウウトしたという
それは意味がないと誰かがいう

窓が密封されたように音をたてる
窓が密封されたように揺さぶられる

医者はもう終わったといっている
アナウンサーが不満そうに質問する

風と窓枠が一緒に震える
びゅうと吹いてガタガタと鳴る

コメンテーターが反論する
医者の冷静さが反感を引き起こす

私は、窓とテレビに、交互に気をとられる

銀河の中で 

父さんが書いた私の名前
母さんが落とした真珠の涙

私の手にある記憶
私に残る記憶

上も下も、右も左も変わる
宇宙の果ては、宇宙の真ん中

銀河の中で、あなたを見つけ
その手を掴んで、体を結んだ

宇宙は速く、宇宙は止まる
星は無限で 漆黒の闇

父さん、あなたもどこかにいたの
母さん、あなたもどこかにいるの

目を閉じていたら どこかで聞こえた
その声がすきで 振り向いた

宇宙の中にいて 宇宙は遠く
星は降るように 星は止まる

昔いた場所 今もここにいる
一緒にいるね 遠くでいてね

あなたと私 私のあなた
懐かしくて そして初めまして